手で触れてみた。
「、」
思ったより其れはやわらかくて、でもなんだかそのまま指が通り抜けてしまいそうだった。
「きれい」
すべてが透き通るようだ。光を返してくる金色の髪も、睫毛も、まっしろな肌も。
「のほうが、」
それから瞳。とても、すきな色。何が見えているのだろうか、どう見えているのだろうか。もしかしたらこんなきれいな瞳で見る景色はすべてこんなふうに綺麗なのかもしれない。
「漆黒の」
あたしのもってない、
「すごく、綺麗」
さっきまで指先でしか感じなかった熱いくらいの体温を体中に感じたと思ったら、さっきまで私に落とされていた影が消えた。
「アーサー、」
(恍惚とした表情がとても艶やかで湧き上がる衝動があったのだけれど、こんなに純粋にうつくしいと言われたら手を出してはいけない気がした、否、してた)
(08.08.05)